古くて新しい治療法


中医学(漢方による治療)は、数千年にわたって人体医学治験の集大成に基づいた「経験医学」です。
「人体実験の実録」とも言われ、「治療実績の集大成」でもあります。
現在、社会問題にもなっている先進国の不妊症ですが、実は中国3000年の歴史の中でも悩まされた人が多く、不妊症に関する古書は161冊にものぼり、その治療法に至っては驚くべきことに897通りの処方が遺されています。しかも女性不妊だけではなく男性不妊についての記載も豊富であることは驚くに値します。

中医学は、言葉は選ばなければなりませんが、数千年にわたって人体医学治験の集大成に基づいた「経験医学」です。「人体実験の実録」とも言われ、「治療実績の集大成」でもあります。

人体の生命現象を捉え、病気と自然の関係を結びつける自然医学体系で、自然生薬を巧みに治療に用い、長い年月を経て薬効を確認した人体実験の記録であり、治療法です。
医療技術の発達による細分化、専門化、分析する傾向の強い西洋医学の他に、「中医学」という宇宙自然観の陰陽・五行を理論とする天人合一、天・地・人、一体の異なる概念で人体をとらえている医学体系があるのです。その特徴は、人体を《心を宿す有機的存在》《ひとつの小宇宙》とみなし、体の一体性、人体と自然環境とは分割不可能であるという全体観の哲学医理に基づいて、失った体のバランスを是正していく治療法にあります。
西洋においても、アメリカやカナダの大学には、中医学の概念と似た全身的治療を説き自然治癒力の存在を重視した自然医学部(NMDコース・Doctor of Natural Medicine)があります。

近年においては、人間をはじめとする動植物・鉱物などが発する生命・生体エネルギーについても研究が進み、中医学でいう『臓腑・精気神・津血』の基本医理や、針灸の『経絡』など目に見えない生体エネルギー(生命現象)の存在も解明されつつあり、医学界でも注目され医療現場でも実際に使われています。

大自然の『気(エネルギー)』が凝縮された自然生薬を用いて、体に備わっている自然治癒力・生命力・免疫力を活性化し高めることに よって健康を取り戻していこうとする中医学と、発達した西洋医学との併用、両医学の特性を生かした「中西結合治療法」が最善最適の治療法として世界の主流となる日もそう遠くないと考えています。